2006年07月18日

東トルキスタン

先週無事ウルムチから帰国しました。

あちらに出かけるようになってからすでに4年5回目となります。
今回は体への負担をへらすため、
山の上での仕事は本当に最小限におさえて、新しい調査などもせず
数日で下山しました。

その分時間が余計にあまってしまったので、
視察と観光をかねてカシュガルまで行き、
そのままパミール高原の視察にも行きました。

パキスタン国境につながる道で、アフガニスタンまで
たった150Kmしか離れていないところです。
標高は4000mくらいでまわりは氷帽と谷氷河をいだいた
7000m峰の荒漠山地が連なります。

住んでいる人もタジク人というイラン系で
もうここは中国ではないと思わされます。

中国の西端にまで行きタジクやウィグル・カザフ人たちの
ここ数年の労苦や現在の境遇を知りました。

東トルキスタンというのは古くから、中国新疆あたりの地域を指して
いう地域名なのですが、1900年以降2度の政権樹立と2度の滅亡をへて
現在はアメリカに同名の亡命政権が存在するそうです。

しかし、そのアメリカと戦ったアフガニスタン戦争では
かなりの人数の人がこの東トルキスタンから
参加し(中国政府に無断で)、ほとんど帰らなかったそうです。

1980年以降の中国政府による少数民族への仕打ちはかなりなもので、
相当数の人間が海外に逃げています。
それに加えて地域への漢族入植の勢いはとどまることなく
おそらく10年後には漢族が大多数をしめるであろうことは、
ここ数年のウルムチを見ているだけで十分に想像できます。
ウルムチのウィグル人居住地域は分断破壊され、
再開発地区として今まさに完全に消え去ろうとしています。

このような状態の東トルキスタンですから、中国以外の勢力なら
ノンポリでどこでもいいから頼りたいところでしょう。

今はまだ漢族の農村への侵入はおこっていませんが、もし農村への侵入が始まったら、
中国と同化して漢族化するか、独立のための戦争をおっぱじめるか、
この二つ以外に選択肢はないんじゃなかろうか。
もしかしたら、この先10年がこの地域における新しい歴史の転換点になるやもしれません。
なにせ、もう既に都市部での民族の置き換わりが半分以上進んじゃってますからね。
posted by bfcbud at 11:36| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは
はじめまして。
同じ病気の者ですが、そのお体で東トルキスタンへ行かれたのですか?
 飛行機内の気圧変化はダメージは無かったですか?
パミール高原といえば、ひと昔前に宮澤賢治の物語に出てきましたね。彼はシルクロード
アジアに思いを馳せていたそうですが。
 ブラッドパッチ3回目との事。
この病気の道程は確かに長い道です。
当初、マスコミがブラッドパッチすればたちまち良くなるような印象をテレビで与えてしまったりしたため、また当時の関係者たちがそういう認識以外は受け付けないような雰囲気をかもし出して、すぐ良くならないはずはないというプレッシャーが患者達にかかっていました。その5年前よりは「実際の経過の事実」が語られるようになったので、少し安堵しています。そうでないと、あせって墓穴を掘る患者さんたちが、私の様に出たらそれは精神的にもよろしくないかと。。。
 ここはもうのんびり構えて、希望は失わずにたんたんといくしかないと私は思っています。
Posted by あさがお at 2006年08月03日 13:46
> こんにちは (あさがお)
こちらこそ、はじめまして。
初同病患者さんからのコメントです。嬉しいです。

> 同じ病気の者ですが、そのお体で東トルキスタンへ行かれたのですか?
ええ、行ったんですよ。もちろん医者にも反対されましたが、無視です。
行かないとデータが飛んでしまうので、しかたなかったのです。(苦笑)

> 飛行機内の気圧変化はダメージは無かったですか?
もちろんありまくりです。
冷汗もでます。分かってて行ってきました。(笑)
しかし、以前(ブラッドパッチをする以前)は気圧変化以上に普段の状態がひどく、気圧変化での差が感じられなかったくらいですので、いまのほうがイイですよ。

> ここはもうのんびり構えて、希望は失わずにたんたんといくしかないと私は思っています。
まったくもって、そのとおりですよね!
私はもうこれは完治はないなと覚悟してます。
できる範囲で改善していって、ある程度改善したらあとは慎重にこの病気とつきあって生きていこうと考えてます。今は療養中心ですから何もしていなくてたまに気が焦るようなときもありますが、そんな時は嫁さんと嫁さんの友達が買ってきてくれたお香をたいたり、温泉療養にいったりして、気をおちつけています。

あさがおさんはもうかなり長いのでしょうか。お互い希望を捨てずがんばりましょうね。
Posted by bfcbud at 2006年08月03日 14:28
この病気長いのでしょうか?とのお尋ねがあったので
一応お返事を。今年で29年目です。

 学生時代も、社会人になっても、母親になっても何度も倒れて寝たままになりました〜。

 頭を強打してから変な症状がトランプの札を出すように、次々出てきました。頭痛と首と背中の痛みは常時で、いつも疲れてました。若いのに。

 大学には5年。丸一年留守にしてました。留年して休学して、戻ってからも授業と授業の空き時間は体が辛いので大学近くの友人宅で休ませてもらってました。
(今 考えると、やっぱり二十歳位で異常に疲れて合間に
Posted by あさがお at 2006年08月03日 21:45
あさがおさんへ
やはりだいぶ長いのですね。
どうぞお大事になさってください。

こちらこそよろしく。
Posted by bfcbud at 2006年08月07日 13:02

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